2024年12月23日
【手作りレシピ・裁縫ポーチ】たっぷり入る、大きめサイズの裁縫ポーチの作り方!
- 手作りレシピ
皆さま、こんにちは。手づくりクリエイターのユキンコです。
今回は生地から作る、ちょっと大きめサイズの裁縫ポーチのレシピです。
細かい工程がたくさんある中級者向けレシピになりますが、よかったら挑戦してみてくださいね!
★ 前回の参考記事
【手芸道具あれこれ No.13】家庭科の裁縫セットには何が入ってる?100円ショップのポーチを簡単カスタマイズ!
【手作りレシピ・裁縫ポーチ】
《もくじ》 ・▲クリックすると①~⑤のところに飛べます。 |
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①材料・型紙を用意する
まず、材料を用意します。
以下の数字は、縫い代と数cmのゆとり分を含めたサイズです。
※接着芯を貼ることで生地が縮んだり、縫製によって個人差がでるため、あらかじめゆとりを含めてあります。
【用意する材料 その1】
●表布(フタ・底用)………縦23×横31cm 2枚
●マチA(細い幅のほう)…縦6×横68cm 1枚
●マチB(太い幅のほう)…縦9×横68cm 1枚
●ファスナー(両開き)……全長70cm(実寸65cmあれば十分です)
●底布(表側用)………………縦12×横22cm 1枚
●持ち手……………………………2.5cm幅×21cm 1本
※上記生地と同サイズのアイロン接着キルト綿も併せてご用意ください。
【ポイント】
①表布は、シーティング・オックス・綿麻などがおすすめです。あらかじめキルティングされた生地(上記サイズ)をご用意いただいてもOKです。布の柄は、上下(天地)がないもののほうが作りやすいですが、柄に上下のあるものを使用する場合は、各工程で生地の柄をどちら向きに合わせるか説明していますので、よくお読みください。
②材料のうち、表布・マチ(A・B)の裏面に、アイロン接着キルト綿を貼ります。
③アイロン接着キルト綿を貼った②の上から、4~5cm間隔でミシンステッチをかけておいてもよいでしょう。写真の生地には、4cm間隔で斜めのミシンステッチをかけています。(生地と同じ色の糸で縫います)
※アイロン接着キルト綿の貼り方については、また別の機会にご紹介します。
【用意する材料 その2】
以下の数字は、縫い代と数cmのゆとり分を含めたサイズです。
※接着芯を貼ることで生地が縮んだり、縫製によって個人差がでるため、あらかじめゆとりを含めてあります。
●内布(フタ・底用)………縦23×横31cm 2枚
●マチA(細い幅のほう)…縦6×横68cm 1枚
●マチB(太い幅のほう)…縦9×横68cm 1枚
●底布(内布用)………………縦12×横22cm 1枚
●ポケット布大…………………縦18×横31cm 1枚
●ポケット布小…………………縦10×横31cm 1枚
※上記生地と同サイズの接着芯も併せてご用意ください
※接着芯を貼ることで生地が縮んだり、縫製によって個人差がでるため、あらかじめゆとりを含めてあります。
【ポイント】
①内布は、シーティング・オックスなどがおすすめです。柄模様に、上下(天地)がないものを使ってください。
②材料のうち、内布・マチ(A・B)の裏面に、接着芯を貼ります。この時使用する接着芯は、厚手のものがおすすめです。
※接着芯の貼り方については、また別の機会にご紹介します。
続いて、型紙を用意します。
縦18.5×横26.5cmの紙を用意し、4つ折りして、上下左右の中央に記をつけます。
この型紙はあらかじめ、縫い代を含めています。
型紙を四つ折りし、角にお手持ちのメジャーを起き、曲線の印を付けます。
一般的なメジャーは半径2.5~3cmくらいだと思います。
4枚まとめて紙を切り落とします。
これで、縫い代込みの型紙のできあがりです。
②表布・底布・ポケットを作る
表布の上に型紙を置きます。
まち針をとめたり、重しをのせて生地を正確にカットします。
表布・内布それぞれ、型紙に合わせてカットします。
材料として実際に必要なサイズは、縦18.5×横26.5cm 4枚 です。
最初に材料を用意するところで、縦23×横31cmの生地が必要と書きました。あらかじめそのサイズで生地を用意して制作にとりかかると、まず裏面にアイロン接着キルト綿を貼ることで生地に縮みが起こり、生地の実寸が小さくなってしまいます。
その生地にさらにミシンステッチをかけると、またまたサイズが小さくなります。
また、アイロン接着キルト綿と、接着芯とでは、貼り終えた後の生地の縮み方にも若干の誤差がでます。
【ポイント】
材料は、下準備をしたあとで型紙に合わせてカットしましょう!
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次に、ポケット布を作ります。ポケット布(大・小)はそれぞれ、上端を1cm三つ折りして縫い押さえておきます。
【ポイント】
①ポケット布の柄に上下がある場合は、間違えて反対側を縫ってしまわないよう、確認してから縫いましょう。
②生地にはゆとりがしっかり含めてあるので、厳密に三つ折りの1cmを守らなくても大丈夫です。
ポケット布大は内布(フタ用)に、ポケット布小は底布(内布用)に合わせます。
上からのサイズをきっちり合わせてから、余分な生地をカットしましょう。
お好みで、それぞれのポケットに、スナップボタンや面ファスナーなどを付けておきましょう。
パーツを付けた後で、ポケット布と内布の端を縫いとめておきます。(端から0.5cmの位置)
仕上げに、表布(フタ・底用)と内布(フタ・底用)を合わせ、周囲を一周縫いとめておきます(端から0.5cmの位置)
【ポイント】
①ポケット布大をつけたほうがフタ側になります。完成後は、フタを上にして裁縫ポーチを置いて使うことが多くなるため、用意した表布2枚のうち、よりお気に入りのほうをフタ用にします。
②表布の柄に上下(天地)がある場合、表布の絵柄とポケット布の向きは上下逆に縫い合わせます。向きを間違えないよう、ご注意ください。
③表布(底用)と内布(底用)は向きを気にせず、縫い合わせます。
【重要なポイント】
一般的なソーイングレシピの多くは、はじめにすべての材料を用意してから縫製していきます。
そのほうが説明の効率は良いのですが、各制作工程で生じるちょっとしたゆがみ、縫製のズレなどを最後に吸収できなくなり、完成してみると、なんとなく曲がっている、こちらが短くてこちらが長い…といったことがよく起こります。
そういったことを避けるため、このレシピでは、パーツを作りながら途中でサイズを確認して、カットしながら作っていく、という方法をとっています。少し手間がかかりますが、こうするほうが仕上がりが格段にきれいになります。
長く大切に使いたい裁縫ポーチ、一つ一つの工程を、あせらずゆっくり仕上げてくださいね (*^^*)
・
③マチ(側面)を仕上げる
続いて、マチ(側面)を仕上げていきます。
まず、内布用のマチB(太い幅のほう)にファスナーを置き、表布用のマチBではさみます。
内布用のマチB(表側)→ファスナー(表側)→表布用のマチB(裏向きに置く)の順に重ね、ファスナーを縫います。
この時、表布の柄の向きに注意してください。
ファスナーを上側に、マチB(表布・内布)を下側に引っ張り、生地を整えてマチ針を打ちます。
ファスナーから0.2~0.4cmの位置を端から端まで縫います。
※縫いやすい幅でOKです。0.2cmでも0.4cmでも良いので、常に均一な幅になるように丁寧に縫いましょう。
次に、内布用のマチA(細いほう)の端に合わせてファスナーを置き、表布用のマチAではさみます。
内布用のマチA(表側)→ファスナー(表側)→表布用のマチA(裏向きに置く)の順に重ね、ファスナーを縫います。
この時、表布の柄の向きに注意してください。
ファスナーを下側に、マチA(表布・内布)を上側に引っ張り、生地を整えてマチ針を打ちます。
ファスナーから0.2~0.4cmの位置を端から端まで縫います。
2.5cm幅×21cmの持ち手の端を2cm折って、クリップで止めます。
マチの中心が分かるように、クリップやまち針をとめて印にしておきます。
太いほうのマチの上に、持ち手を幅10cmあけて置きます。
※ファスナーの端と持ち手の端は0.6~0.7cmくらいあけます。
実際に手で持ってみて確かめてみましょう。
ゆとりが欲しい場合は10cmを9cmに縮めるなど、調整してください。
持ち手の端を四角く縫い、中をさらに☓印に縫います。もう片方も同様に縫います。
次に、ファスナーからマチB(太いほうのマチ)側、幅7cmの位置にまっすぐ印を付けます。
続いてファスナーからマチA(細いほうのマチ)側、幅3cmの位置にまっすぐ印を付けます。
表布・内布の生地がずれないようにしっかり合わせ、付けた印のすぐ内側を2枚合わせて縫います。
その後で、縫い目のすぐきわをハサミでカットし、余分な生地を取り除きます。
【ポイント】
用意したファスナーの幅、ミシンの押さえの幅や、縫う人の技術やちょっとした縫い方、使用したキルト綿や接着芯の厚みによって、できあがり幅には誤差が生じます。
そのため、「◯cmに仕上げます」とは書きませんが、「ファスナーから◯cm」を守ってカットすることで均一な幅のマチを用意することができます。
完成したマチは作り手さんによって多少ばらつきはありますが、幅10.5~11.5cmくらいに仕上がっていることでしょう。
中心の位置を改めて確認し、中心から3.15cmの位置で両端をカットします。
全長63cmになっていることを確認してください。
仕上げたマチの幅と、ポケット布小を縫い付けた底布(内布用)の縦幅をそろえます。
底布の上端とそろえ、下側をカットします。また、横幅は20cmに整えます。
表布用の底布も同様に、縦幅をそろえ、横幅を20cmにしてカットします。
マチB(太いほう)を下側にして、ポケット布小を縫い付けた内布(底・表)→マチ(表)→表布(底用・裏)の順に3枚重ねます。
端から1cmの位置を縫います。
底布2枚(表布・内布)を右側(表側)に倒して端を縫う。
底布(表布)をよけ、マチのもう片方の端と底布(内布)を中表に合わせて端から1cmの位置を縫います。
次に、底布(表布)の端を1cm内側に折り込み、マチの端と合わせて縫います。
これでマチのパーツは完成です!
・
④パーツを縫い合わせる
それでは、用意したパーツを縫い合わせましょう。
柄の向きに注意しながら、フタと底、マチを縫い合わせます。
はじめに、マチ持ち手の中心と底の中心、それらのちょうど中間地点の位置に印をつけておきます。
次に、フタと本体底の中心を合わせてクリップで止めます。
【ポイント】
①まず最初に直線どうしの4辺をしっかりクリップでとめて合わせておきます。カーブの部分は最後に合わせます。
②角の縫い代(マチ側)に切り込むを入れます。
本体のカーブは、メジャーに合わせて曲線を描いています。半径2.5cmのメジャーを使った方もいれば、半径3cmのメジャーを使った方もおられることでしょう。
直線部分をクリップでしっかりとめた後、角を合わせようとすると、必ずマチのほうが短い感じになります。
角の縫い代の切り込みの長さは、0.5~0.6cmくらいにします。
切り込みを入れた後、側面をぐっと押すようにしてフタや底と合わせます。
この時、本体(フタ・底)の角が余っても気にせず合わせ、マチの端から1cmの位置を縫います。
【ポイント】
印をきちんと合わせていれば、4つの角の生地の余り具合は4個所それぞれ同じくらいになります。この角のあまり具合がバラバラになっている場合は、もう一度、つけた印の位置が均等に4等分になっているかどうかを確認しなおしましょう。
縫い終えた後で、余分な生地はカットします。
もう1枚の表布とマチも同様に縫い合わせます。
角の余分な生地をカットしたら、縫い合わせは完成です。
生地の縫い代に、ジグザグミシンをかけてほつれ止めの処理をしてこれで完成としてもよいですが、見た目をスッキリきれいにしたい場合は、縫い代にバイアステープを巻いて仕上げます。
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⑤仕上げ
一周縫いくるむことができる生地の長さ×4cm幅の生地を2本用意します。
縫い代は、どこからくるんでもOKです。
一周したところで生地の端が出ないよう、スタート位置に戻ったら1cm折って重ねます。
市販のバイアステープでくるんでもよいですが、内布と同じ生地をバイアステープにすれば、違和感なく仕上がります。
一般的には生地を斜め(バイアス)にカットした生地を使うことが多いと思いますが、手持ち生地をわざわざ45度でカットして用意するとなると大変なので、私は横長にカットした生地を使うことも多いです。
※バイアステープの使い方、縫い方はまた別の機会に詳しくご紹介しますね。
大容量の裁縫ポーチが完成しました。
このサイズなら、裁縫セットだけでなく、生地やフェルトなど、作りかけのものしっかり入ります。
一つ一つの工程が多くて制作時間はかかりますが、お気に入りの生地でゆっくり時間をかけて作れば、きっと大満足の仕上がりになり、使うのが楽しくなるポーチにしあがることでしょう。
よかったら挑戦してみてくださいね。
2024年12月25日 ユキンコ
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