• お直し＆リメイク

皆さま、こんにちは。「お直し＆リメイク」のカテゴリーをスタートすることになりました、手づくりクリエイターのユキンコです。針や糸を使ってちょっと洋服をお直ししたり、大切にしてきたものをリメイクして楽しむなどの情報を発信していきます。できるだけ分かりやすく、細かいところまで解説することを心がけていきたいと思います！

お直し＆リメイク

>No.１　ほつれ補修針で、ほつれ直し

お気に入りのセーターをひっかけてしまい、ほつれてしまったので、補修をします。

TUKUMO ほつれ補修針　を使います。

使い方は、パッケージの裏面に記載してあります。針は、太針と細針の２本セットです。

どちらの針を使うか、ですが、これは洋服の糸の太さによって選ぶと良いと思います。太めの糸が飛び出ているなら、太い針。細い糸が飛び出ているなら細い針。

補修針は、補修だけに特化した針です。一般的な針は頭の部分に糸を通す穴が開いていますが、補修針に穴はありません。代わりに、ザラザラっとした質感に仕上げてあります。これは、このザラザラの部分に洋服の繊維をひっかけるためです。

針の先端は、一般的な針と同じように針先が尖っています。

洋服の補修に必要なもの、あると良いものがこちら。左から、糸通し、縫い針（刺しゅう針など、針穴が広めのもの）、糸切りハサミ、そして補修針。

>セーターをほつれ補修針で補修

それでは補修スタート！今回補修するのは、右袖近くの部分です。

（見やすくするため、背景に青いフェルトを合わせております。）

引っかけてしまった部分の糸が飛び出ています。こういった場合、編み糸が切れていなくて糸がループ状に飛び出る場合と、糸が切れてしまっている場合があると思います。

今回は引っかけた糸が切れてしまっているので、短い糸が２本出ている状態です。

まずはセーターの表側に飛び出ているこの糸を、裏側に通す作業をします。

やり方は簡単！飛び出ている糸に補修針を上から刺すだけです。

糸の出ている根本に針を刺します。

そのまま刺し通します。

針が手に刺さらないように、セーターの裏側からそっと取りましょう。

針が出てきました。補修針は6.1cmとしっかりした長さなので手に持ちやすく、見つけやすいですね。

表側に出ていた糸が、補修針のザラザラっとした部分にひっかかって裏側に出てきた状態です。

1回で糸が表側から裏側に渡らない場合は、補修針を数回刺してみましょう。

これだけで表面のほつれ糸が裏面に回り、ほつれ糸の補修が完成します。

ほつれ糸の裏面に回った糸の処理方法

※裏側の糸も補修したい方は下記の一例をご参考ください。

表面だけの補修だけでよい場合は裏面の補修は必要ありません。

裏側に回った糸はこのようになっています。編み糸が切れているので、短い糸端が２つ、飛び出ている状態です。次に、この糸端を処理する方法をご紹介します。

縫い針の、針穴のほうから編み地の糸を数本拾い、飛び出ている糸のそばまで通します。

飛び出ている糸が青いところ、ひっかけた糸がピンクのところです。

次に、糸通しを使って、飛び出た糸を針に通します。

糸通しと糸端が見えづらいので、色をつけてみました。このように、糸通しに糸端を入れて針穴に通します。

針穴に糸が通った状態です。このまま、そっと針を左側に引きます。

糸端が編み地の中に通りました。続いて、もう１本の糸端を処理しましょう。

先程と同じように、縫い針を穴のあるほう（頭）から通して、飛び出ている糸のそばまで寄せます。

糸端が青、ひっかけたところが赤です。

先程と同じように、糸通しを使って針穴に糸を通します。

針を抜いて、糸端を編み地の中に隠します。２本の糸端を同じところに通しても構いませんが、今回は１本ずつ別のところに通しました。洋服の着脱によって、編み地が伸びたり縮んだりしても糸が引っ張られて穴が開かないかどうか、最後に確認してください。

表側から見るとこんな感じです。まち針の根本が、処理したところです。表側からは全く分かりません。

遠目に確認すると、もうどこを補修したか全くわからなくなっています。編み地を引っ張っても穴が開く様子もありません。

ほつれ補修針使用後はケースに保管！

私が普段使っている針山は針の無法地帯になっているので、補修針をここに刺すと、どれが補修針か分からなくなるので（笑）、

針は収納ケースに入れ、よく使う糸巻きなどに刺しています。私の場合、本当に必要なものが必要なときに出てこないということがよくあるので、ケース付きになっている点はとても重宝しています。

レッグウォーマーを補修！！

もうひとつ、別の補修をしてみましょう。こちら、この冬愛用しているレッグウォーマーです。

編み地にひっかかり、小さなループができています。

先程と同じように、飛び出ている糸の根本に補修針を刺します。

針に糸がひっかかり、一緒に入り始めました。

面白いように入っていきます…

完全に編み地のかなたへ…

きれいに隠れました！

最初の洋服の場合は糸端を処理しましたが、こちらは編み地そのものがとても細かく、糸どうしがよく絡み合っているので糸端は処理しません。押し込んだ糸端はそのまま入れておくだけで、出てくることは無いでしょう。

そのまま刺すだけの場合や、糸端を編み地や生地の織り地の中に通して隠してしまうなど、洋服の種類や糸によって使い分けてみてくださいね！

このように便利な「ほつれ補修針」は、実は縫い針やまち針よりも多くの方に購入されている隠れた売れ筋商品なんですよ。大切なお洋服をご自分の手でちょっと直して、長く大事に活用していきたいですね。

2024年1月15日　ユキンコ

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