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2024年9月2日

手芸道具あれこれ No.5 ハサミ

  • 手芸道具あれこれ

 

「手芸道具あれこれ」第5回は、《 ハサミ 》です。

手芸道具のハサミと聞いてまず思い浮かぶのは 裁ちばさみと、糸切りばさみ。今回はお裁縫箱の必需品、ハサミについてご紹介します。

※今回は「裁ちばさみ」「糸切りバサミ」など、「ハサミ」「はさみ」の表記をあえて混在して使い分けております。

 

《もくじ》

①裁ちばさみ

②糸切りバサミ

③ロータリーカッター

④まとめ

 

手芸道具あれこれ No.5 ハサミ


 

こちらは私が使っているハサミ一覧です。

生地を切るための裁ちばさみ、オールマイティーに使える万能ばさみ糸切りばさみピンキングばさみです。ロータリーカッターは「ハサミ」ではありませんが、生地をカットするのに大変便利なので併せてご紹介します。

 

お裁縫箱に入るハサミの代表格は、生地を切るための裁ちばさみと、糸を切るための糸切りバサミの2本  だと思います。

 

①裁ちばさみ

まずは裁ちばさみの紹介です。

裁ちばさみは、大きな生地をザクザクと「裁つ」 = 「切る」ための 生地専用のはさみ です。

 

裁ちばさみにも色々なサイズや種類があります。左は全長21cm、右は全長24.5cmです。

刃の長さによって1回のカットで切れる長さに違いがあります。反物や洋服など大きな生地をカットをする際、全長24cm以上の刃の大きな裁ちばさみを。バッグやポーチなど身近な布小物を制作することがメインなら手になじみやすい20~24cmくらいのものが使いやすいと思います。(用途や手のサイズなど、個人差があります)

反物をたくさん並べて販売している手芸店にいくと、カット台のところに26cmクラスの裁ちばさみが置いてあるのをよく目にします。大量の生地をスピーディーにカットするにはより大きな裁ちばさみのほうが便利なのでしょう。サイズが大きくなるほど重さも増すので、長時間使うには手の力も必要ですね。

 

近年、ボディが樹脂などの合成素材で、刃の部分だけが鋼になっている軽量化された裁ちばさみ が人気です。鋼の裁ちばさみよりも50~60%くらい軽いので、長く使用しても手が疲れにくいのが利点です。

一方、古くから使われてきた鋼の裁ちばさみは手芸歴の長い方や、職業として生地をたくさんカットする方に愛用されています。

 

鋼の裁ちばさみのメリットのひとつは、何度も研ぎ直して使える点です。

切れ味の悪くなった包丁を研ぎ直すのと同様に、ハサミもくり返し研ぎ直して数十年と使うことが可能です。職人さんが作った鋼の裁ちばさみはそれなりに高価ですが、長く使えることを思うと、選択肢にも入ってくる でしょう。

ひとつの道具を長く大切に使うことは、道具を使う職人さん、修理の職人さんのお仕事が未来に残ることにつながる選択肢ではないかと思います。

私の鋼のハサミ(写真右)もだいぶボディにサビがついているので、そろそろ研ぎ屋さんに出そうかな…と思いながら数年経ちました。これが、「紺屋の白袴(こうやのしろばかま)」というやつでしょうか(笑)。いい機会なので、今月ハサミを研ぎに出し、こちらのブログに後日、加筆修正したいと思います。

 

こちらは全長14cmほどの裁ちばさみです。一般的な裁ちばさみの3分の2くらいのサイズで、「パッチワークキルト用ハサミ」として売られているものです。

パッチワークキルトは手のひらサイズの生地をつなぎ合わせて作ることが多いので、大きな裁ちばさみでは生地をカットしづらく、手も疲れます。そのため、小さくて軽くて刃先の短いハサミが便利ですね。丸・

 

②糸切りバサミ


 

こちらは糸切りバサミです。

てこの原理で生地をカットする定番のミニハサミ(写真左)は、刃先が2.5cmほどと小さく、細かいクラフト作業時にあると便利です。私は20年近く、このハサミを買い続けています。糸切りバサミだけでなく、アップリケをするときのフェルトのカットにもとても重宝しています。私はこれがないと仕事ができません(笑)。

もう一種類は、湾曲した鋼が元に戻る力を利用した「握りバサミ」(写真右)です。こちらは指を通す穴がなく、手で握ることで糸をカットします。カット後に鋼が元に戻る力を利用してハサミが開くため、手が疲れにくいのが特徴です。糸をカットする頻度が多い方には重宝しますね。同じような形状で、持ち手部分にスプリング(バネ)が入っていて、バネが戻る力を利用してカットする握りバサミもあります。

 

縫い物が好きになると、道具へのこだわりも深まっていき、海外の有名なメーカーの糸切りハサミや、アンティークのハサミを探し求める方もおられます。私は持っていませんが、鳥の形をしたハサミとか、装飾がたくさん施されたヨーロッパのハサミなどは見ているだけでも楽しく、裁縫箱に入っていると気分があがるというのもうなづけますね。

③ロータリーカッター


最後に、ロータリーカッターをご紹介します。

一度にたくさんの生地を正確に切る際に大変便利なのが、ロータリーカッターです。

ロータリーカッターは、カッティングマットを敷いてその上に生地を置き、マットのメモリ(1マス1cm)に合わせて一気に生地をカットできます。ロータリーカッターのメリットは、生地を数枚重ねてまとめて切ることができる点。生地の厚みにもよりますが、シーティングなら5~6枚まとめて切ることができます。

私は仕事でよく生地をカットするので、1~2年に1回のペースでカッティングマットを買い替えています。同じメモリのところでばかり切っていると、その部分がすり減ってしまうのです。また、刃もすぐに切れ味が落ちるので、替え刃を用意しています。大量にたくさんの生地をカットしたい時には、マットもカッターも替刃も、無くてはならない道具です。

 

ロータリーカッターには直線にカットできる刃波型にカットできる刃があります。

生地の端を波型にカットするのは、生地端がほつれるのを軽減するためです。

 

ハサミの刃そのものが波型になっている、ピンキングばさみもあります。

この波型のサイズにも大小いろいろあり、私は目の細かいギザギザのものを所有しています。

ひとつあると便利ですが、裁ちばさみと同じサイズなので裁縫箱には収まりきらず、いつも別枠として引き出しに入れています。必需品以外の便利道具は、使用頻度によって買うかどうかを決めていくのがよいですね。

④まとめ


 

これから縫い物を始めてみようという方は、裁ちばさみ1本、糸切りバサミ1本あれば十分です。

 

小学生の頃に使っていたお裁縫箱のハサミでもよいですね。

持ち手がピンク色のハサミ(写真左から3本目)は小学生の家庭科用のハサミとして推奨されているものです。子どもが持っても重くない、でも生地はしっかりカットできるハサミです。

高価なハサミは切れ味もよいですが、刃の長さや重さなど色々あるので、自分に合ったものを手芸店の店頭、手芸のワークショップ、イベントなどで試せる機会があるとよいですね。

 

手芸用のハサミは生地や糸を切るための専用のハサミなので、紙を切ることは推奨されていません。理由は刃の厚みがそれぞれの使い道によって異なるためです。生地専用のハサミは生地を切るのに適した刃の厚み、紙専用のハサミは紙を切るのに適した刃の厚みと構造で設計されています。用途を超えて使用することはハサミの寿命を短くしたり、刃の切れ味が落ちてしまうので気をつけてくださいね。

 

最後に、万能ばさみ について触れておきます。

こちらは私が愛用しているドイツ製のはさみ「gingher」です。全長13cmと小型ですが生地の切れ味が抜群によく、糸もカットしやすい手頃なサイズなので仕事場でオールマイティーに使っています。

以前娘がこのハサミを手にして、あまりも使いやすく驚いたようで、「ママが死んだらほしい」と言っていました。(別に死ななくてもプレゼントしますが…笑) 縫い物をするうちに、道具への愛着や思い出が積み上がっていくのも楽しい ところですね。

 

皆さんもお気に入りのハサミを探してみてくださいね。

 

 

2024年9月2日 ユキンコ


 

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