2024年4月8日
手芸道具あれこれ No.1 縫い針 ~広島針 ソーイング用 ~
- 手芸道具あれこれ
皆さま、こんにちは。手づくりクリエイターのユキンコです。新しいカテゴリー「手芸道具あれこれ」を作りました。
裁縫箱の中をのぞくように、針や糸、ハサミなど、ソーイングに必要な道具をひとつずつご紹介していきます。これから針や糸を買ってお裁縫をはじめてみようかなと思っておられる方にもわかりやすいよう、やさしい内容にしています。
初回は、《 縫い針…ソーイング針》です。
《もくじ》
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No.1 手芸道具あれこれ 縫い針 ~ 広島針 ソーイング用 ~
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①縫い針 ソーイング針のご紹介
ちょっと縫い物をはじめてみようと思って手芸店をのぞいたり、ネットショップを見てみると…いろんなメーカーから多種多様な針セットがズラリ。さて、どれを選べばよいのかわからない…そんな方におすすめするのが、森川製針の広島針シリーズです。
日本の春夏秋冬をイメージしたパッケージで、テーマごとにセレクトした針セットになっています。
ピンク (春色) ソーイング用
グリーン (夏色) ワンタッチ針
オレンジ (秋色) フランス刺繍針
ブルー (冬色) クロスステッチ針
今の季節は春ということで、今回はピンク色のパッケージ、ソーイング用 の針についてご紹介します。
広島針 ソーイング用
《 セット内容 》
厚地用(縫い針) 3本
普通地用(縫い針) 3本
薄地用(縫い針) 3本
虹 (ガラス待針) 4本
輝 (ガラス待針) 2本
スレダー(糸通し) 1枚
手縫い用針は、日本で古くから着物を縫う時に使われていた「和針」と、アメリカから入ってきた洋裁用の「メリケン針」の2つに大別されます。一般的に和針は「三の四」「四ノ三」、メリケン針は「◯号」といった数字表記で市販されていますが、そういった種別を理解して針を購入するのはなんだか難しそうで、最初のハードルでつまづいてしまいそうになりますね。
そこで、もっともシンプルにスタートするなら、手縫い針は3種類あれば十分 と考えます。
針は生地の厚みにより、厚地(厚みのある生地)用、普通地(普通の生地)用、薄地(薄い生地)用で使い分けます。
初心者の方はここで、「普通の生地ってなに?」となりますね。
現在手芸店などで販売されている生地の中で最も多く生産されているのが「シーティング」と呼ばれるプリント(模様が印刷された)生地です。プリント生地というのは、綿から作られた糸でまず生地を織り、その生地に多彩な絵柄をあとからプリントしたものです。
このシーティング生地はもともと、「シーツのような生地」から名前が付いたといわれています。給食袋やコップ袋などによく使われている、ほどよい厚みの生地で、これを普通地用の縫い針で縫うと「ちょうど縫いやすい!」となります。大きめのバッグなどに使われている丈夫な生地が厚地、スカーフや繊細なレースハンカチなどに使われているのが薄い生地。
生地に厚みがあり、普通地用の針が通しづらいなら厚地用の針を、薄くて普通地用の針で縫うと生地が傷んだり、針の穴がポツポツと目立つようなら薄地用の針を使うといった具合に、「普通」の針と生地を基準にして、刺しやすさ、使いやすさで厚地用・薄地用の針を使い分けるとよいでしょう。
この「普通の生地」は、シーティング以外にも実に幅広くたくさんあります。ブロード、オックス、ローン、ガーゼ等々…つまり 縫い物の大半は普通地用の針でことたります。
ただ、人によって手の指の長さ、力の入れ方などに差があるので、一概に普通の生地だから普通地用でということではなく、自分にとって縫いやすい針で縫うという、シンプルな考えでよいです。最初は大きくて太い針のほうが使いやすく感じるかもしれませんが、ある程度縫い慣れてくると小さくて短い針のほうが使いやすく感じられるなど、経験によって感覚も変化していくことでしょう。
いずれにしても、長さ・太さの異なる針が3種類あればほとんどの布、縫い方に対応できるので、森川製針の広島針シリーズのソーイング用セットは、厚地用3本、普通地用3本、薄地用3本ずつ揃った ソーイングの基本スターターセットとも言えます。
それから、針は使っているうちに曲がったり、ときには折れたり、湿気などによって錆びることもあります。これは不良品ということではなく「針 = 消耗品」だからです。曲がった針は縫いづらく針目もゆがむので、新しいものに取り替えて使いましょう。(丁寧に使えば長持ちします!)
このセットにはガラス玉まち針が6本入っています。白とピンクが虹のように混色された、その名も「虹」4本と、クリアな中に少しピンク色が入った「輝」2本の合計4本。玉の部分がガラス玉になっている、森川製針さんオリジナルの高品質なまち針です。
私が感じているこの針セットの魅力のひとつは、針が1本ずつ丁寧に刺してあるところです。
他社製品の中には、プラスチックのパッケージに数本ずつ針が入っているもの、紙パッケージや、銀紙に包んで売られているもの等があります。個人的な印象ですが、それらは取り出しやすいけれども1本1本大事に使っていこうという気持ちが少し弱くなるように思います。
一方、こうして1本ずつ手をかけて丁寧に刺してあると、1本の大切さを実感しますし、大事に丁寧に使っていこうという気持ちがわきます。
他には、まち針も一緒に入っていて これ1つでミニマムに必要最低限のものが揃うという点、日本の四季の良さをパッケージにも込められているところも含めて私はとても素敵な商品だと感じます。
この広島針のまち針は私も普段使いしていますが、針が丈夫でしっかりしているので他のものと混ぜて使っていても手に取るとすぐに違いがわかります。見た目にもかわいらしいく、気分もあがります(笑)。
自分で使うだけでなく、お世話になった方へのちょっとしたお礼やプレゼントにも喜ばれますね。よかったら一度手にとってみてくださいね。
・介します。
>②ピンクッションを作ってみよう。
それではここで、初心者の方でも簡単につくれるピンクッションをご紹介します。
まず、春らしい色の生地2枚(11×11cm)を用意します。柄生地と、それを引き立ててくれる無地ライク生地(柄模様の少ないもの)を選びます。
生地:cotton + steel(写真の生地が “ シーティング ” 生地です。)
絵柄を内側にして合わせ、両端を縫います。(縫い代1cm)。
アイロンで縫い代を開いておきます。
※私はここではミシンを使っていますが、手縫いでも制作できます。
広げた縫い代を図のように中央から少しずらして置き、生地の上下を縫います。(縫い代1cm)
縫い目の一部(下側中央)をあけておきます(あとでここからひっくり返します)。
生地端を少しカットします。
※縫い目を切らないように注意。
開き口から表側にひっくり返します。角は目打ちで整えます。
わたを詰めます。
糸、広島針(普通地用)、スレダー(糸通し)を用意します。
スレダーの使い方は、針の穴に糸通しの先端(針金)を通し、針金の中に糸を通し…
引き抜くだけ。小さな道具ですがこれもまた、なくてはならない針の相棒 と言えます。
開き口を 針と糸で縫いとじたら完成!
私は2枚を縫い合わせたときはミシンを使いましたが、こういったちょっとした開き口を縫い閉じるような時はやはりミシンや布用接着剤ではなく、手縫いでしあげます。
針と糸の仕事は表立って目に見えないことが多いですが、暮らしの中のちょっとした場面でほつれたものをつくろったり、とれたボタンをつけるなど、手縫いでしかできないこと がたくさんあります。
縫い針は暮らしの必需品。ひとつ持っておくといざという時にとても重宝します。ご家庭にひとつ、この針セットをご用意されてはいかがでしょうか。
>③使ってみよう。
完成したピンクッションに、針を刺します。
厚地用・普通地用・薄地用をそれぞれ3本ずつ並べました。同じ針どうしを分けて刺しておくとよいですね。
スレダーは紛失しやすいので、私はいつもまち針にひっかけています。
春らしい生地を選んで作ったので、ちょうど花柄のところにピンクのまち針を刺してみました ♪
またの機会に他の3セットの針(刺繍針・クロスステッチ針・ワンタッチ針)についてもご紹介します。
2024年4月8日 ユキンコ
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