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2024年11月18日

【手芸道具あれこれ No.11 】まち針の種類には、どんなものがあるの?おすすめのまち針を教えて!

  • ガラス玉まち針
  • 広島針
  • 手芸道具あれこれ

皆さま、こんにちは。手づくりクリエイターのユキンコです。

「手芸道具あれこれ」第11回は、手芸道具の必須アイテム、まち針についてです。

 

手芸道具あれこれ No.10  まち針

《もくじ》

①セルまち針

②ガラス玉まち針

③パールまち針

④ストリングアート用まち針

⑤おしゃれまち針

⑥まち針の打ち方

⑦三勺桝のマグネットホルダー

▲クリックすると①~⑥のところに飛べます。

①セルまち針


 

皆さんが家庭科の授業で最初に手にするのは、このまち針ではないでしょうか。

 

【セルまち針の特徴】

・針の頭が花のような形で平らになっている。

・針が長い。

・普通地から厚地まで使える。

・アイロンの熱で頭がとけてしまうので、アイロンをかけるときは頭の部分を避けてかける必要がある。

 

調べてみると、「セルまち針」の「セル」は、オランダ語のserge「セルジ」から派生した言葉のようです。英語でも同じ綴りで serge「サージ」と言い、日本語に訳すと「梳毛(そもう)」という意味で、上質の羊の毛を整えて織った生地のことです。厚地の高級生地を縫う時用のまち針として使われいたのがこのまち針だったため、「セルまち針」と言われるようになり、日本でも一般的に使われているようです。

名前だけ聞くと「なんですか、それは」と思ってしまいますね(笑)。

 

セルまち針は和裁用としても使われています。まち針をたくさん留めた縫いかけの着物生地は、折りたたむとそれなりのボリュームになります。この頭が平らなまち針なら、生地と一緒に折りたたんでもかさばらない、という点が良いそうです。

 

小学校の家庭科でこのまち針がよく使われているのは、落としても見つけやすいこと、子どもの手にも長い針は持ちやすいこと、針も丈夫で刺しやすいから。お友だちと混同しないよう、裏側に小さく名前を書ける点も良いですね。お子さんの家庭科の授業で使う裁縫道具を市販品でそろえず自分で用意される場合は、このセルまち針を入れておきましょう。

②ガラス玉まち針


ガラス玉まち針は、頭の部分がガラスでできているまち針です。右が TUKUMO のガラス玉まち針、左はシルクまち針とよばれる頭の小さなガラス玉まち針です。

シルクまち針は、シルクのように薄い生地で使っても生地に穴が残らないほど針が細く、また、縫い針と同じ鋼製なので丈夫です。高級な二重織りの生地や繊細なサテン生地などに安いまち針を使うと、針が生地の織り糸を押し込んで生地の織り目がつっぱったり、刺した穴が縫った後も残ったままになってしまうことがあります。

こういうことを避けられるのが、シルクまち針です。

シルクまち針も TUKUMO のまち針も、針の部分が縫い針と同じ「鋼製」になっているので、針がとても丈夫です。

 

【ガラス玉まち針の特徴】

・針がとても丈夫。

・ガラス玉が美しい。光があたるとキラッとするので見つけやすい。

・生地と一緒にアイロンをかけても、頭が溶けない。

 

ガラス玉まち針は、以前にこのブログでご紹介しています。

【 広島針 ガラス待針に思いを寄せて 】2024

よかったら併せてご覧ください。

③パールまち針(耐熱性)


続いて、パールまち針です。

パールまち針は頭がパール(真珠)のような玉をしている、樹脂製のまち針です。

このまち針は市場で2種類存在します。

見た目は同じ、頭がパールのようなまち針ですが、樹脂がプラスチック(ポリプロピレン)でできているものと、ユリア樹脂(熱硬化性プラスチック)で作られているものです。パッケージに「ユリア樹脂」「ユリアまち針」「アイロンに強い」などの記載があるパールまち針は、耐熱性のパールまち針です。

 

【パールまち針(耐熱性)の特徴】

頭が耐熱性になっており、アイロンにも強い。※

・たくさんの色があるので、色分けして使うことができる。

・お手頃価格で、入手しやすい。

※耐熱性のないものと混同しないように注意しましょう。

 

パールまち針を購入するときは、パッケージの表示などをしっかり確認しましょう!

 

④ストリングアート用まち針


ストリングアート用のまち針は、TUKUMOのオリジナルブランドで、ストリングアートのために作られた専用まち針です。

 

左から、ロングサイズのまち針、標準サイズのまち針、ストリングアート用のまち針です。
※すべて頭がガラス玉です。

 

玉を除いた針の長さは、

ロングサイズのまち針……………4.5cm(全長4.8cm)

標準サイズのまち針…………………3cm(全長3.3cm)

ストリングアート用まち針 ……2.2cm(全長2.5cm)

 

ストリングアート専用のまち針は、一般的な生地の仮止め用のまち針よりもかなり短いものです。これを知らずに普通のまち針と思い込んで買うと、「なんだか短いな」ということになりますのでご注意ください。

 

ただ、ストリングアート専用のまち針を、通常の生地の仮止め用として、使えないというわけではありません。

小さな生地を縫い合わせる時などには、長いまち針よりも短いほうが使い勝手が良いということもあります。

 

小さなまち針は手からすべり落ちてしまうことがあるので、紛失にはご注意くださいね。

 

…とは言っても、やはりメインの使用方法はストリングアートなので、ストリングアート用に使うのがおすすめです。

 

色がきれいなものがたくさんあるので、刺して飾って見て楽しんで、という新しい使い方ができるまち針と言えますね。

 

⑤おしゃれまち針


市販には色々なかわいいまち針がたくさんあります。

 

私は実利一辺倒でおしゃれなまち針を集めていないのですが、唯一持っているのがこの星型のまち針です。

樹脂製のプラスチックまち針なのでアイロンをかけたら溶けてしまいますし、針先の滑らかさも国産まち針に比べると刺しづらく、若干質が劣ります。でも、裁縫箱に入っていると嬉しい気分になります。

 

写真(右)の針山に刺さっているまち針はビーズと虫ピンを合体させたまち針で、これは自分で作ったもの。

これも「気分をあげてくれるまち針」で、実用的ではありません。

 

自分好みのかわいいまち針があると、裁縫箱を開けるのが楽しくなりますね。

⑥まち針の打ち方


最後に、まち針の打ち方をご紹介します。

まち針は生地に針を「刺す」行為ですが、手芸レシピなどでは「まち針を打ちます」「まち針をとめます」というふうに、「打つ」「とめる」という表現がよく使われます。

ここで使われる「まち針を打ちます」には、まち針をただ刺すという意味だけでなく、まち針を刺して生地がずれないようにしておく、というニュアンスが含まれています。

 

まち針には、適切な刺す順番があります。

まずはじめに、縫い合わせたい生地の角に刺します。このとき、生地に対して針は垂直に刺します。

 

次に、もう片方の角をとめ、続いて中央をとめます。

 

このように、縫い合わせたい生地の両端を最初にとめ、次に中央をとめ、その中間をとめていきます。

まち針どうしの間が広い場合は、さらにその間…というふうに間に刺していくと生地がほどよくおさまります。

 

次に、まち針は生地に対してどちら向きに刺すか について考えてみましょう。

写真(上)は、生地の端側から生地中央に向かって刺しています。右から手縫いすると、これは縫いづらいでしょうか、それとも縫いやすいでしょうか?

 

手縫いの場合は通常、左手で生地を持ち、右手で針を持ち、右から左に縫います。そのため、このように針を刺すと手縫いでは縫いづらくなります。

 

一方、ミシンで縫う場合は、針を右手で抜きながら縫うことができるので、このまち針のとめ方のほうが縫いやすいです。

 

それでは手縫いの場合はまち針をどのようにとめれば良いでしょうか。

 

生地を左手で持ち、まち針をこのようにとめると、針先が自分のほうに向くので、手に刺さりやすくなります。

 

そのため、手縫いの場合は、このように生地の端に向かって刺すほうが縫いやすいです。

ただ、人によって自分なりのやりやすい方法があると思いますので、「私はそのやり方じゃないほうが好き」という方もいらっしゃるかもしれません。ひとつの参考程度にしてください。

 

縫い代が短い場合、セルまち針のような長い針では印どうしを合わせづらいので、短いまち針を使うと良いでしょう。

 

まち針の代わりに、仮止め用のクリップが売られていますが、印どうしを合わせる場合は、クリップではなくまち針を使いましょう。

 

仮止め用クリップは、持ち手を固定したり、厚みのある生地を固定する場合などに便利です。

クリップの話はまた別の機会に解説しますね。

 

>⑦三勺枡のマグネットホルダー


色々なまち針を見てきましたが、最後にまち針を収納のできるグッズをご紹介します。

TUKUMOのオリジナル製品に、三勺枡のマグネットホルダーというのがあります。

ブルーの箱に金色の文字が入っている素敵なパッケージで、縫い物をされている方への贈り物にもおすすめです。

 

岐阜の地場産業「枡」と広島の地場産業「まち針」のコラボレーションで生まれた、針のホルダーです。

この枡には4つの仕切りがあるので、私はまち針を種類別で管理して使っています。

 

枡の底にマグネットが入っていて、針が落下しないので紛失することが減りました。

まち針をマス目に近づけると、マグネットの引力にひっぱられて針がシュッっと収まってくれるのが小気味いいです。

 

まち針に限らず、縫い針を収めるのにももちろん GOOD です。

 

以前、針磨きの解説① で書きましたが、針山に長く刺したままの針は、針と生地の接着部分が錆びてしまうことが時々あります。

【手芸道具あれこれ No.4 針磨き】
▲リンク先

 

この三勺枡のマグネットホルダーは生地に刺さずに針を収納できるので、まち針が錆びる心配がありません。

まち針と合わせてよかったら、ぜひ手にとってみてくださいね。

三勺枡のマグネットホルダー

 

 

2024年11月18日 ユキンコ

 


 

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