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2024年4月15日

ちいさな暮らしのおすそわけ No.17 直して使う暮らし

  • ちいさな暮らしのおすそわけ

 

ちいさな暮らしのおすそわけ


No.17 直して使う生活

 

私は毎日1~2回、急須でお茶を淹れて飲むのですが、ここ数年で3度、洗っている途中で急須を落として割ってしまいました。お気に入りの急須が割れたショックは大きいです。仕方なく買い直したものを再び割ってしまったときも、それなりにへこみました。3度目の急須を買う時には、「また割るかもしれない」と超格安なものを選び、予想通りまた割ってしまいました。

 

さすがにこれだけ続くと悲しいやら切ないやらで嫌になり、「しばらく急須はやめて茶こしを使おう!」と気持ちを切り替え、茶こしに茶葉をいれて直接ティーカップに注いでお茶を淹れるようになりました。

 

茶こしは急須よりも茶葉の片付けも楽でそれなりに気に入ったのですが、1年ほど使用したところで持ち手がポキっと折れてしまいました。茶こし1本の値段はそんなに高いものではないのですぐに買い替えられるのですが、ここにきてようやく「自分で直してみようかな」という気持ちに。

 

 

そこで工具箱に入っていた残りもののワイヤーを茶こしの先端にとり付け、くるくるとねじり止めて自作の持ち手を付けました。これであと何年かは使えそうです。

 

この茶こし、ちょっとワイヤーで持ち手を取り付けただけの簡単な修理でしたが、毎日手に取る度に「自分で修理した」という満足感が湧いて、なんだか嬉しい気持ちに。

 

そうしてふと、なんでも安価に物が手に入る時代になって、「わざわざ直して使う」という発想が自分の中からいつの間にか消え去っていた、と思い至りました。「そもそも、急須だってすぐに買い替えずに、修理すればよかったやん…」と、これまた今更のように気づき、さっそく図書館で金継ぎ(きんつぎ)の本を借りてきました。

 

 

金継ぎとは、漆や金粉を使って器を修理する日本の伝統的な修復技法のことです。本をもとに初歩的な道具をそろえ、独学で練習を開始。小さく欠けていた湯呑みを修理して、今使っています。これからもし何か別のものが欠けても、上手ではないけれどもなんとか修理して使っていけそうだと思うと、またお気に入りの急須を探してみようかなと思えるようになりました。

 

一昔前は、道具を製造する人、売る人、買う人が近い距離にあり、不具合があったり壊れても修理や買い替えの相談が今よりもう少し、やりやすかったように思います。最近は大型店やネットショップの出現で買い物が楽になりましたが、作り手・売り手の顔が遠くなったように感じるのは少しさびしく思うところです。

 

これからは、洋服のお直し、包丁を自分で研ぐ、壊れたものを自分でちょっと修理するなど、自分がふだん使うものを、直して長く使うことを暮らしの楽しみにしたいなと思っています。

 

2024年4月15日 ユキンコ

 


 

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